ぎゅっとヒストリア
現在までの私たちの活動をまとめました。
2018年
取りあえずi(い)甲賀プロジェクト
2018年度に食マネジメント学部が開設されるに伴い、甲賀市役所から農業や6次産業化の魅力を高めるための取組をしてほしい、という依頼を受けました。実際にどのような取り組みをしていくのか、を検討した結果、甲賀市は信楽焼や甲賀忍者で知られているが、食についてあまり知られていない事に着目し、食に関わる情報発信をしていくこととしました。
このプロジェクトは、2020年まで続きましたが、コロナの影響もあり、限られた情報発信で幕を閉じることとなりました。なお、様々な生産者さんや地域の食については、甲賀市役所農業振興課さんに紹介していただき、訪問してきました。
地域の魅力を、その地域を知らない人に伝えていく、という様々な活動については、甲賀市に留まらず滋賀県全域を対象として、今後も続いていきます。
甲賀市役所Mintomo株式会社
2019年
2020年
シガトー開発
シガトー開発(1)
シガトー開発(2)
2019年に行われた「第1回滋賀ぎゅっとおみやげコンテスト」の入賞作品が、2020年、1年をかけて製品化されました。
販売開始 2020年12月中旬、2021年12月中旬(再販)
販売場所 株式会社平和堂各店びわ湖花街道スーパーげんさん堅田店彦根みやげ本陣琵琶湖汽船株式会社近鉄百貨店草津店滋賀農業公園ブルーメの丘JAレーク滋賀立命館生活協同組合
希望小売価格 1,200円(税別)
伊藤忠食品株式会社京寿楽庵株式会社近鉄百貨店草津店校友会未来人材育成奨励金JAレーク滋賀滋賀農業公園ブルーメの丘株式会社滋賀のええもんやスーパーげんさん堅田店彦根みやげ本陣琵琶湖汽船株式会社びわ湖花街道株式会社平和堂立命館大学立命館生活協同組合
2021年
湖南農業高等学校との親鳥を使用したメニュー開発
● プロジェクト始動
湖南農業高校と食マネジメント学部では、2021年度6月に協定を締結し、7月から湖南農業高校の高校生と先生とともに、親鳥を使ったメニュー開発を行いました。この活動は、協定をふまえた活動の一環として行われました。
このプロジェクトが始まったきっかけですが、親鳥とは、産卵を経験している鶏のことで、一般的に販売されている若鳥よりも飼育日数が長いため、身がしまり程よい歯ごたえと脂の旨味が味わえる事が特徴です。しかし、通常販売されている鶏肉よりも筋が多く、固くて食べにくいため、採卵後は廃鶏として処分されてしまい、口にすることがほとんどありません。このような親鳥について、美味しく食べられる方法を探し、社会的にも利用を増やしていく事が必要だと考え、この取り組みを始めました。
● 試作の過程
親鳥を使用したメニューの試作は、主に滋賀県立湖南農業高校の食品科の実習室と立命館大学びわこ・くさつキャンパスのキッチンにて、繰り返し行いました。
試作した期間は、2021年10月頃から2022年11月頃までと、およそ1年に及びました。以下が試作したメニューになります。
2021年10月16日
2021年10月16日
2022年9月24日
2022年9月24日
また、2022年9月末に親鳥を使ったメニューで、学祭に出店することが決まりました。そのため、学祭の出店に向けて、再度試作に取り組みました。
2022年10月27日
2022年10月27日
2022年11月27日
2022年11月27日 親鳥を使ったメニューの完成。
その名も「親鳥ぎゅっとサンド」。
● 2022年12月11日 学祭で販売
「親鳥ぎゅっとサンド」2個入りを250円で販売し、10時から15時までに254個を売り切ることが出来ました。さらに、完売後に、パンが無い、具のみの親鳥のミンチと千切りキャベツを100円で販売したところ、1時間程で120個買っていただき、完売いたしました。
この活動を通し、親鳥の美味しさを多くの方々に伝えることができたのではないかと考えています。
親鳥ぎゅっとサンド販売
この一連の活動を通して、試作の大変さや販売する楽しさを改めて感じました。この活動で学んだことを、今後の活動に活かしていきます。
お買い上げいただいた皆様ありがとうございました。また、学祭の出店に協力してくださった方々、心より感謝申し上げます。
おかちゃん商会校友会未来人材育成奨励金滋賀県立湖南農業高等学校立命館大学
2022年
アドベリーヌ開発
アドベリーヌ開発
アドベリーヌ開発
2021年に行われた「第二回滋賀ぎゅっとおみやげコンテスト」の入賞作品の中からアイデアをいただき、2022年冬、ぎゅっと滋賀2つ目の製品が発売!
販売開始 2022年12月
販売場所 株式会社平和堂各店JAレーク滋賀パリヤ近鉄百貨店草津店nadeshico琵琶湖汽船株式会社滋賀農業公園ブルーメの丘彦根みやげ本陣生鮮食品TOKUYA(ピエリ守山)立命館生活協同組合三井アウトレットパーク滋賀竜王
希望小売価格 1,350円
伊藤忠食品株式会社京寿楽庵株式会社近鉄百貨店草津店校友会未来人材育成奨励金JAレーク滋賀滋賀農業公園ブルーメの丘生鮮食品館TOKUYAピエリ守山店nadeshicoパリヤ彦根みやげ本陣株式会社平和堂三井アウトレットパーク滋賀竜王守山湯元水春ピエリ守山立命館大学立命館大学生活協同組合
滋賀県LFP(Local Food Project)や滋賀県製麺工業協同組合(製麺組合)との中華麺開発
滋賀県産小麦「びわほなみ」
滋賀県LFP(Local Food Project)や滋賀県製麺工業協同組合(製麺組合)との中華麺開発
● 2022年8月 プロジェクト始動
滋賀県みらいの農業振興課食のブランド推進室からの招待で、滋賀県ローカルフードプロジェクト(LFP)主催の県産小麦を使用したビジネスを始める研修会に参加しました。
作付面積全国5位、生産量近畿1位を誇る滋賀県。滋賀県産小麦「びわほなみ」の存在や、「びわほなみ」は麺やパンに適しているブランドであることなどは、メンバーは研修会に参加することで初めて知り、研修会では、滋賀県をもっと盛り上げたいという思いを持った異なる職種の多くの人達が集まって開発に向けてのディスカッションを行いました。
● 2022年10月〜12月 開発会議への参加、LFPカフェへ登壇
県産小麦「びわほなみ」を使った中華麺の開発が始動し、メンバーが開発会議に参加しました。開発会議では、Z世代代表として若者目線での意見を多く求められ、味や触感、見た目、パッケージなどについて感想や意見を出しました。
また、LFPがオンライン開催するトークカフェ「LFPカフェ」に2022年度代表がゲストスピーカーとして登壇しました。Z世代代表として食マネジメント学部で学んだ知識を活用しながら意見し、普段の学校生活では交わる事のない業種の方達のお話をたくさん聞きました。
県産小麦「びわほなみ」を使った中華麺の開発
県産小麦「びわほなみ」を使った中華麺の開発
● 2022年12月 小麦農家の見学
メンバーが小麦の勉強をするために野洲市の小麦農家に見学に伺いました。実際の小麦や小麦粉を生産している過程を目にすることで、農家の方々の努力を改めて実感し、座学のみでは感じきれない多くの気づきを得ました。
小麦農家の見学
小麦農家の見学
● 2022年12月 PR動画作り、パンフレット作り
徐々に県産小麦「びわほなみ」を使用した中華麺が形になってきたと同時に、メンバーがPR動画づくりに協力しました。下のURLからメンバーが出演している様子をぜひご覧ください!メンバーが食レポなどを行っています。
並行して、メンバーがびわほなみ中華麺のパンフレット作りに協力しました。コクヨ工業滋賀が作成した麦わらを使って漉いた紙材に、メンバーがピクトグラム調に小麦の栽培の様子をデザインしたイラストが載っています。小麦生産者の方やプロジェクトメンバーの方々と話し合いを重ね、デザインが完成しました。パンフレットは滋賀県で行われたラーメン産業展や、販売の際に使用されました。
実際のイラスト
実際のイラスト
● 2023年1月 ラーメン産業展のお手伝い
1月25、26日に大阪で開催されたラーメン産業展にて、初めてユーザー向けに中華麺の商品紹介を行いました。試食でのびわほなみ中華麺のアピールに加え、パンフレットやPR動画もお披露目し、プロジェクトメンバーの方と共に多くの方にびわほなみ中華麺についての意見をいただきました。
実際の様子
実際の様子
● 2023年6月 発売開始
2023年6月15日、「びわほなみ」を使った冷やし中華麺「近江冷し中華麺 湖国そだち」が発売されました。発売に際した発売記者会見にも2023年代表が登壇し、記者の方々に対してびわほなみ中華麺についての質問に答えました。
発売開始
発売開始
本商品は、つるつるした麺でもちもち感があり、喉ごしが良く、小麦が感じられる上品な味わいが特徴です。また、小麦の地産地消による温室効果ガスの削減を通じて、滋賀県版SDGs(MLGs)に貢献、持続的なビジネスモデルを創出することを目指しています。
商品名 近江冷し中華麺 湖国そだち
発売日 令和5年6月15日(木)
販売場所 県内の生活協同組合コープしが店舗平和堂店舗近鉄百貨店草津店県内直売所など
価格 1袋398円(税抜価格、袋入り2玉セット・スープ付き)
販売期間 8月末頃(予定) ※ 在庫がなくなり次第、販売終了
近江冷し中華麺 湖国そだち
● 今後のぎゅっと滋賀 × びわほなみ中華麺
滋賀県産小麦「びわほなみ」を100%使った中華麺が無事に発売されることができました。私達は今後、この中華麺がもっと多くの人々の手に届くよう、SNSでの発信や、びわほなみ中華麺レシピコンテストへの参加などを通してPR活動に励み、これからも滋賀県を盛り上げようという思いのもと活動を続けて参ります。
小沢研究室校友会未来人材育成奨励金滋賀県食品産業協議会滋賀県製麺工業協同組合立命館大学
グランピング施設(デュラクスアウトドアリゾート)との共同製品開発
● プロジェクト始動
2022年度、立命館大学OBの方より「施設の食の魅力向上と地域の食の価値向上のために、食マネジメント学部の学生と共に、京丹後市の食の魅力を発掘し、その魅力を食事や土産等として実現できないか」というオファーを頂き、京丹後のデュラクスアウトドアリゾート京丹後久美浜LABOというグランピング施設と共にグランピング施設のお土産・BBQメニューの開発を行いました。
● 京丹後市グランピング施設の課題①
今回のプロジェクトが開始された背景には、京丹後市グランピング施設における2つの課題があげられます。
1つ目は「京丹後市のグランピング施設の価値向上」です。京丹後市の施設は、LABOと位置付けており、単にグランピングをするだけでなく、様々な体験を高いレベルで実現する施設です。しかし、当時施設で出している夕朝食について、京丹後らしさを出せておらず、他のグランピング施設としての差別化のためには、食の向上が不可欠でした。
● 京丹後市グランピング施設の課題②
2つ目の課題は「地域との連携および地域回遊の増加」です。当時、京丹後市のグランピング施設では、単に施設の運営にとどまっており、地方創生の観点からのアプローチがあまりできていませんでした。海のみだけでなく、山を視点として追加し、顧客の京丹後市内の回遊の充実、京丹後市を域外に発信する事を目的として交流人口の増加を目指していました。
京丹後市グランピング施設の課題
これら2つの課題および目的を達成するべく、食について関心が深く、食を通して地域活性がしたいという意識がある私達「ぎゅっと滋賀」とのコラボでプロジェクトが始動しました。
● 訪問①
9月6~7日、実際にメンバーがグランピング施設に宿泊し、さらに醤油や味噌などを醸造している小野甚味噌醤油醸造株式会社なども訪問しました。実際に現地に行くことで、京丹後の食の魅力の発見がありました。
グランピング施設に宿泊
グランピング施設に宿泊
● 訪問②
9月22日には、京都府立丹後緑風高等学校の高校生と、京丹後市の食材・特産品について意見交換をしました。
意見交換
意見交換
● 訪問③
11月20~21日、京丹後市役所の農業振興課の職員の方に、京丹後市の産業についてお話を伺いました。また、株式会社エチエ農産、ミルク工房、和久傳の森を訪問し、京丹後の食への理解を深めました。
訪問③
訪問③
訪問③
訪問③
訪問③
訪問③
訪問③
● 最終報告会
3回の現地訪問をもとにメンバーがグランピング施設で提供するBBQメニュー、お土産案を考え、1月13日BKCにて、デュラクスアウトドアリゾート京丹後久美浜LABOに向けた案の最終発表をしました。3つの班に分かれて発表し、京丹後市の黒ニンニクを使用した「シュワサク触感の黒ニンニクパンクッキー」や、京丹後の梨を使用した「京たんご梨まるごと焼」など、合計4つのお土産案・BBQメニューを提案しました。
発表の様子
発表の様子
シュワサク触感の黒ニンニクパンクッキー
シュワサク触感の黒ニンニクパンクッキー
京たんご梨まるごと焼
京たんご梨まるごと焼
● 今後について
今回、このようなお話をいただけたこと、様々な方々の手厚い援助をお受けしてプロジェクトを円滑に進めることができたこと、「ぎゅっと滋賀」メンバー一同心より感謝しております。普段「滋賀県の魅力発信」を主に活動している私達にとって、今回のプロジェクトの舞台は京都にある京丹後ではありましたが、地域の食の魅力向上のための活動はとても良い学びとなり、今後の「ぎゅっと滋賀」の活動を行っていく上でも、良い経験となりました。
デュラクスアウトリゾート京丹後久美浜LABO
2023年